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極寒の手賀沼で、極小タナゴたちと戯れる

あいかわらずのバタバタ状態で、
最近はブログで釣行記を書く余裕もなくなってました。

が、ある人の進言でポツポツとしたためることに。
以下、4月号の「つり人」本誌の連載を少々アレンジしたものです。
釣り場についてはくわしく書いてませんが、
そのヒントを知りたい方は、
ぜひ、つり人を買って読んでみてくださいね。

豆バラ

*****
この日向かったのは、私の古巣である手賀沼。
一時は壊滅状態だった手賀沼水系だが、
10数年ほど前から水質が改善されて再びタナゴが釣れ始めていることは、
すでに何度も紹介している通りだ。

館山自動車道と国道16号線を乗り継いで、
往年の名釣り場・中の橋落としに到着したのは10時過ぎ。
ここは、手賀沼水系でも早くにタナゴ釣りが復活したフィールドで、
この日もベテラン風の釣り人がずらりと並んでいた。
そのひとりに話しかけてみると、
今シーズンはかなり好調に釣れているとのこと。

続いて、別の人気ポイントをのぞいてみると、
こちらも多くのタナゴ釣りファンで満員御礼状態。
彼らの邪魔をしないように川底を観察してみると、
体長3センチほどのオカメがウジャウジャ泳いでいた。

さらに、ちょっと車を走らせて定番のヤッカラ帯へ。
こちらも常連さんらしき釣り人で賑わっていて、オカメが入れ食い状態。
もはや、手賀沼水系のタナゴ釣りは、
完全復活したと言ってもよさそうだ。


しかし、どうせ楽しむなら、
もう少し静かなロケーションの中で釣りたい。。。

しばし思案して、
穴場好きな私が向かった先は、子供の頃にも通っていた某所。
果たしてこちらもタナゴは復活しているのかな?

ポイントへ到着したのは、昼過ぎ。
冬枯れの田圃には、
数日前に降ったらしい雪が結構残っていた。
車の外気温計は3度。
釣り人の姿はゼロ。
霜を踏む足元からジワジワと冷気が迫ってくる。
久しぶりの張り詰めた空気感。
寒タナゴを楽しむには最高の舞台だ。

さっそく、沼の状況をチェックしてみると、
目の前で巨大なコイが数匹、悠々とクルージングしていた。
フライで狙ったら楽しそうだなぁ~などと思いつつ、
澄み切った水底にじっと目を凝らしてみる。

水底の微妙なデコボコやバンク、ミゾ、枯れ葉などの溜まり・・。
タナゴは魚体が小さいため、
こうしたわずかな地形の変化にも群れていることが多いのだ。
しかし、寒さを堪えてしばらく眺めてみたものの、
ここではタナゴの姿を発見できず。

そこで今度は、沼の近くを流れるホソをチェック。
幅は50センチほどしかないが、
水面には枯れたアシが覆い被さっていて、
いかにも釣れそうな雰囲気。

IMG_0664.jpg


私が子供の頃、このあたりのホソが、
タナゴやマブナ釣りの道場になっていたことを懐かしく思い出した。
我慢しきれなくなって、
車のトランクからタナゴ竿や水箱などの道具類を引っ張り出す。

竿の長さは80センチほど。
グラス竿の穂先部分に、グリップを装着しただけのものだ。

仕掛けは、
小型のタナゴウキをひとつセットしたシンプル仕様。
水深が浅くてボサの多いホソでは、
こうした単純な仕掛けが使いやすい。

エサはヘラ釣り用のグルテンを水で練り、
タナゴバリの先を引っ掛けてエサ付けする。
釣り始めは、グルテンエサを大きめにハリ付けして、
魚を寄せるつもりでエサ打ちしていくとアタリも早く出やすくなる。

DSC01437.jpg


断続的に誘いを入れて、
付けエサをアピールさせることもセオリー。

ところが、ホソのあちこちのポイントを攻めてみるものの、
なかなかアタリが出ない。
魚の気配はありそうなのに・・。
やっぱり、最初の場所で竿を出すべきだったかな~。

さて、どうしよう?

とりあえず、目的もなく車を走らせていくと、
途中、カーナビにホソらしき何本かの青い筋が現れる。
このどこかに、タナゴの溜まり場があるはず・・。

すると、15分ほど走った頃に、
比較的水量があるホソを発見!

ナビによると、沼まで流れが直線でつながっている。
で、車をホソ脇のスペースに止めて、
片手に竿、首に水箱を提げて歩きながら探索してみることに。

IMG_0689.jpg


それにしても子供の頃に見慣れた原風景が、
いまだにこうしてしっかり残っていて、
普通に竿を出せることがとてもうれしい。
途中、小さなポンプ小屋があって、
そこからの流れ出しがドン深になっている様子。

期待しつつ、仕掛けをそっと落としてみる。
と、本日初のアタリで釣れてきたのは、
体長3センチほどのクチボソだった。

DSC01434.jpg


さらに、連続してクチボソを釣り上げると、
徐々に活性が上がってきたのか、
小魚の群れが水面近くまで浮いてきた。

その中には、明らかにタナゴと思われる
平たい魚体がヒラを打つのが見える。
自然とエサを打ち返すピッチが慎重に。

しかし、ハリ掛かりしてくるのは、相変わらずクチボソばかり。
クチボソだってこれぐらいの小さいやつだと結構楽しいのだ、
などと自分のヘタさ加減に言い訳する。

結局、30分ほど粘っても、
ついにヒラ打ちのタナゴは私の仕掛けに食ってこなかった。
いったいナゼ??

すでに、陽がかなり傾いてきた。
これでボツったら原稿の締め切りに間に合わないぞ!
どうする?

少々焦ってきたが、
もう一度冷静になって最初のポイント方面に戻ってみることに。
さっきは素通りしてしまったが、
途中にカーナビにも出てこない竿抜けっぽいホソがあったのだ。
『川釣りの極意』(小社刊)でも、
「だれもが素通りするポイントこそが、最高の狙い目になり得る」
とか自分で書いていたくせに!

そのホソに舞い戻って、
とりあえず状況をチェックしてみる。
水深は平均20センチほどで水底が丸見えだが、
私の得意な「流れっ川」だ。

しかも、最初のホソと同様に、
ところどころで枯れアシが水面を覆っていて悪くない雰囲気。
時計は4時を回った。

気分を変えて、
ここでは自作の連動シモリ仕掛けを使用。
イトウキは通常、蛍光塗料を重ね塗りして作るのが一般的だが、
せっかちな私が採用している材料は
蛍光色のプラスチック粘土。
お湯で温めて軟らかくしてから
ケシ粒大に丸めてミチイトに付けるだけなので、
ものの数分でイトウキ仕掛けを自作できる。
微妙な浮力もあるので、
とくに流れっ川でうまく使いこなせれば最強の仕掛けになるのだ。
(作り方は『川釣りの極意』や『川釣り仕掛け大全』で紹介してます)。

さらに、親ウキはタナゴ用の高価なウキではなく、
渓流釣り用のヤマブキの目印をセット。
完全中通しなので、
流れっ川で仕掛けを上下させて攻めるには最高に使いやすく、
根掛かりでロストしても財布が傷まないから
ブッシュ帯でもガンガン攻められる。

そしてこの使い勝手のよさが、
今回の釣果を左右することになった・・。

さっそく、目星を付けたボサ穴に仕掛けを投入して
ジワジワとシモらせてみると、
川底まで30センチ以上ある。
これは意外といけるかも。

DSC01473.jpg


仕掛けを流れに任せつつ、
軽く上下させて誘いを入れていく。

寒さを堪えながら
地道にその作業を繰り返していくと、
やがてモヤモヤとイトウキがわずかに揺れはじめた。
軽くアワセを入れていくが、なかなかハリ掛かりしない。

魚の活性が低いのか?

そこで今度は根掛かり覚悟で
ブッシュの中まで仕掛けを流し込んでみる。
ほんの数センチの違いでしかないが、
こうした障害物によりタイトに着いているタナゴのほうが、
明確な食いアタリを出してくれることが多いのだ。

ヘタをするとあっと言う間に根掛かりしてしまうものの、
攻める価値は絶対に、ある。
そして、その答えはすぐに出た。

ジワジワと親ウキ(目印)をボサ下にくぐらせ、
仕掛けをシモらせた状態で、さらにミチイトを送り込んでいくと、
さっきよりも大きくイトウキが揺れはじめる。
反射的に手が動いて、軽くアワセが入る。
ブッシュをかわして引き抜いてみると、
上がってきたのは体長3センチ足らずのオカメ!

DSC01495.jpg


そのボサ下には、かなりの数の魚が溜まっていたのだろう。
最初はポツポツ程度だったのが、
徐々に入れ食い状態になってきた。
それもクチボソは全然掛からず、同サイズの豆バラばかり。
この釣れっぷりは子供の頃とまったく同じで、
何だかタイムスリップした気分だ。
自然と頬が緩んでくる。

すでに太陽は沈んでしまったが、
子供のように怒濤のごとく釣りまくった。
海釣りもいいけど、やっぱりこの釣りもやめられない。

結局、ラスト20分で30尾ほど釣り上げただろうか。
最後に水箱のタナゴたちを全部リリースし、
感謝の気持ちで釣り場を後にしたのだった・・。




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五目釣り師

Author:五目釣り師
釣り本の編集者。
『週刊 日本の魚釣り』の監修者
ホームページはこちらへ。
『房総爆釣通信』

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