北の大地にイトウを追う!

(長くなります)

『週刊 日本の魚釣り』の仕事を通じて出会った、北海道在住の神谷悠山さん。
これまで、200尾以上のイトウを手にしてきた北海道きっての大物釣り師です。
そんな神谷さんとは、これまで何度もの釣行を共にして、数々の感動を共有してきました。

北海道、イトウ釣りの旅2015
十勝川にて大型アメマス!!2015
内房総の堤防にて、ワラサ炸裂!2015
北海道の釣り名人が、房総のタナゴ釣りに挑戦!
北海道へ釣りの取材旅2014
北海道のイトウを本流釣りで狙う2013

そして今回、再び神谷さんと共に北の大地を巡るイトウ釣りの旅に出かけることに。
神谷さんとの旅では必ずドラマがあるので、今回も期待度マックスです!

ところが、北海道のイトウの生態を知り尽くした神谷さんによれば「まだまだ時期的に早いので、正直、苦労すると思います」とのこと。
まあ、一般には「幻」とされる魚ですから、そう簡単には釣れませんよね。

期待と不安を抱えつつ、大洗港から苫小牧行きのフェリーに乗船。

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まだ子供が小さかった頃、毎夏のように利用していた「さんふらわあ」。久しぶりです。

北海道の釣りの旅は、連日の爆釣!!

夏休みシーズンと違って、船内はガラガラ。
お風呂は貸し切り、レストランの利用者も20人ぐらいでしたね。
ちなみに、お昼のレストランではカレーとパスタが800円で食べ放題。味もなかなかでした。
旅気分を味わうにはフェリーは最高ですが、あまり客が少ないとかつての東京ー釧路のフェリーのように撤退の可能性があるかも。。


苫小牧へは翌日の昼過ぎに着港し、そこから車でひたすら北上すること400キロ。
猿払のホテルに20時過ぎに到着し、温泉で汗を流してから神谷さんと再会の祝杯です。

事前にいろいろと情報を仕入れていた神谷さんは、すでに明日の釣りのプランを練り上げてくれていました。
やはりイトウを狙うには時期尚早のようで、イトウ釣りの実績釣り場である猿払川さえも望み薄とのこと。
そこで、早朝に猿払川の様子を見つつ、その後は周辺の釣り場をランガンする作戦です。

翌日は4時に起きて、さっそく猿払のポイントを何箇所かチェック。
もちろん、昨年釣った場所も入りましたが、予想通り?に魚の気配すらありません。

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イトウ釣りではポイント選びも重要ですが、いつのタイミングに釣り場に入るかどうかも釣果を大きく左右します。
そのシビアさを痛感している神谷さんは、見切りのスピードがめちゃくちゃに早く、唯一、イトウの跳ねがあったポイントでも、ルアーに反応がないと見るや「つぎ、行きましょう!」。私ひとりだったら、延々粘っていたでしょうね(笑)

結局、猿払川は期待できないということで、その周辺を流れる小河川のポイントをチェックしていくことに。
ちなみに、猿払で使っていたタックルは、以下のようにシーバスタックルを流用したものです。

ロッド=9.6フィート(ライトアクション)
リール=ダイワ2500番
ライン=PE1号+フロロリーダー20ポンド(1m)

ただし、小河川だとロングロッドは扱いにくいので、短めのベイトロッドも用意していきました。
これは昨年、釣友の小林氏に貸してイトウを釣り上げた縁起のいい竿です。

ロッド=6フィート(バス用ベイトロッド)
リール=小型ベイトリール
ライン=ナイロン8ポンド(2号)

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道北エリアには、いかにもイトウが潜んでいそうな小河川が網の目のように流れています。
が、神谷さんによればイトウがいる河川は限られていて、どこでも釣れるわけではないようです。
また、たとえ実績のあるポイントでも、そこに入るタイミング、釣り人の立ち位置、ルアーをキャストするピンポイント、キャストの角度、そしてルアーの動かし方のすべての要素が完璧にマッチしていないと、なかなかイトウと出会うことはできないとのこと。
さすが、「幻」を釣るのはなかなかにシビアです。。

が、逆に言えば的確な攻め方ができさえすれば、幻は限りなく現実に近づいてくるわけです。
そしてその言葉通り、次に入った釣り場で、「ここでは、あそこの落ち込みの泡の下に大きいイトウが潜んでいます」というや、神谷さんがドンピシャのピンポイントキャストを決めると次の瞬間に「ヒット!」。
なんだか、絵に描いたような展開で寄せてきたのは、70センチ級のきれいなイトウ。

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素晴らし過ぎます。

余裕の表情で「つぎのポイントも実績がありますから、今度は西野さんが釣ってください。雲が出て太陽が陰ってきたから、ビッグチャンスですよ!」
これは嬉しい半面、微妙にプレッシャーです(笑)

「その前にメシにしますか」
そう、この心の余裕が遠征釣行、大物釣りには意外と大切なのです。

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釣り場で食べると、カップ麺でもめちゃくちゃに美味しい!


はやる心が落ち着いたところで訪れたポイントは、、、いかにも釣れそうです!
ベイトタックルを片手に、まずは深呼吸。
これまでの経験だと、こうした実績ピンポイントでは一投目で魚が出てくることが多いのです。
狙いのポイントは、流れが狭まったブッシュの脇。川面を覆うように樹冠が張り出しています。
キャストミスしたら、その瞬間に終了な難ポイントです(汗)。

ラインの先に結んだルアーは、神谷さんがプロデュースしたシンキングミノー。
後ろで見ている神谷さんの視線を痛いほどに感じながら、一投目。
うまい具合に、ピンポイントに着水。
続いてイトウにルアーを見せるために、ノーリトリーブで数度のスイミング。
事前に神谷さんに教わっていたので、自然に腕が動きます。
そして、ゆっくりとリトリーブ。

「コツン!」
「?」

伸びのあるナイロンラインを使っているので明確ではないですが、間違いなく魚の反応を感じます。
最初のアタリを無視して、スローリトリーブを続けているとまたもや「コツン」。
瞬間、リールを全速で巻いて、ロッドを力強く跳ね上げます。

神谷さんが「来た!!」と叫ぶと同時に、ロッドが満月のように強烈に絞り込まれます。

「ヒット!」

独特のトルクのある引きで、相手はイトウであることを確信。
手前の潅木にラインを巻かれないように慎重にファイトします。
ここでは釣れる予感がしていたので冷静に対応できました。

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70センチのきれいなイトウ。

この瞬間を味わうために、私を含めて数多くの釣り人が北海道の大地を訪れるわけですね。
今回は苦戦が予想されていただけに、この一尾は震えるぐらいにうれしかった!
いま、この記事を書いている瞬間も、この一尾を思い出すだけで込み上げてくるものがあります。
反芻しているうちは、また仕事に頑張れますね。
遠征にはお金も時間もかかりますが、その価値は絶対にあります。


そんな釣りバカな親父の息子は、今年から北海道の大学に行っています。
神谷さんと別れた後は、息子に会うために再び400キロの旅。
(結構、今回の旅では合計1,400キロ走りました)

息子とはサケ釣りをする予定でしたが、どこも不調の様子だったので、エサ五目にチェンジ。
ニシン、チカ、ソイ、カレイなど美味しい北の魚三昧でした。

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そして毎度のことですが、北海道の大自然には心から癒やされます。
釣れても釣れなくてもといいたいところですが、
やっぱり一尾でもいいから納得の魚が釣れれば、それだけで一年は仕事に頑張れます(笑)
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Author:五目釣り師
釣り本の編集者。
『週刊 日本の魚釣り』の監修者
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